階層型P2Pシステムの検索率向上とコスト削減のための
動的な構成変更方式



概要

 現在、P2Pネットワークをより効率よく運用する方法として、階層的に構成することが提案されている。階層的な構成として、ネットワーク内の信頼できるノードを代表ノードとして上位オーバレイに用いることで、構造化オーバレイに比べより高い検索効率を示すことができる。しかし、検索の偏りやノードの頻繁な参加脱退などによる動作により、階層化による効果を得ることができない可能性がある。この問題に対して、本研究では、Distributed Hash Table(DHT)の一つであるChordアルゴリズムと、各ノードのシステムへの参加・脱退回数と接続時間から参加脱退率を計算し、これを基に、階層化したP2Pネットワークを動的に再構築することによって、検索効率の向上とコストの削減について有効な手法を提案し、検討を行った。まず、フラットなオーバレイネットワークを構築し、Chordアルゴリズムのシステムの一つであるルーティングテーブル情報とノードの参加脱退間隔によって、検索失敗率の変化をシミュレーションした。その結果、ノードの参加脱退間隔が長いほど検索失敗率が小さくなった。また、ルーティングテーブルの情報更新の間隔を短くすることでも検索失敗率を下げることが出来た。次に、Chordを用いて2階層のオーバレイネットワークを構築し、各リングでノードの参加脱退率ごとにグループを作った場合と、代表ノードを選ぶ以外は手を加えずに階層化した場合の比較をシミュレーションした。システム内のREFRESH間隔は固定していたが、各リングでノードの参加脱退率ごとにグループを作った場合のほうが、検索失敗率が小さい結果となった。最後に、提案方式の有効性をシミュレーションにより検討した。その結果、ネットワーク全体でREFRESH間隔を短くした場合と、各リングの参加脱退率にREFRESH間隔を合わせた場合は、ほぼ同じ程度の検索失敗率となることを確認した。よって、提案方式は少ないREFRESH回数で検索率を向上させることができた。

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/var/www/html/data/pages/p2pネットワーク研究紹介1.txt · 最終更新: 2010/03/31 11:47 by sakuma
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